鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.08.07  生活値

  CDを100枚ばかり移動したのですが、横積みにしていた分で、何枚か、ケースが割れていました。特有の、真ん中にひびが入る割れです。CDケースは強度を補強する形になっていないので、真ん中が一番弱くて、カバンにいれても割れます。CDそのものを護るのですから、ケースが割れるのは別段不思議はないのです。ただ、そこに指がひっかかったり、髪の毛がひっかかったり、書類がはさまれたりと危険性もあります。このケースについては、いずれ対応した方が良いと思います。かといって、非耐食性のビニールだと、消しゴムのかすで解けたりします。
  昔のパソコンソフトの販売では、CD-ROMのケースに薄いスポンジがCD面に入っているものがありました。接触面保護のためだっと思います。ところが数年するとそのスポンジがCD-ROMの記録面に張り付いて溶けてしまうことに気付いたのでしょう、全く見ることがなくなりました。CD-ROMやMOがいくら耐久性があるとしても、紫外線や他のプラスチックなどの腐食があるかもしれません。おもいもかけない物質が腐食するかもしれないのです。
  写真の印画紙が100年持つといっても、100年まった人はいないわけで、つまりは、理論値です。生活による実際値ではないのです。
  日本茶にも消費期限があります。賞味期限でしょうか。例えば、一保堂の新茶は遅い出荷製品だと、8/5が賞味期限でした。しかし、7/25を過ぎると茶葉の色が変わってきます。これは、乾燥した茶筒に入れても、茶葉の持つ水分で変色します。そして風味が変わってきます。苦みが強くなってきますし、色合いも山吹から黄色になります。

 理論値ではなくて、生活で他の様々な要素との関係や天候や環境との影響から考えること、それを仮に「生活値」と呼ぶならば、今後は理論値での計算ではなくて、生活値での計算を行うべきでしょう。繊維なら実際の気候風土によってどのように収縮するか、そして風合いが変わるか、そういう生活値を考えて作るべきなのかも知れません。もっとも、すでに行われていることなのですが、この生活値、作る側よりも使う側が強く意識するものです。賞味期限を1日過ぎたらからといって大きく変わることはありません。しかし、賞味期限内だから安心というのはどうでしょう。食品は日一日と劣化していくわけです。発酵食品でないかぎり、時間を経て劣化していきます。3ヶ月の賞味期限の商品を買ってすぐに、いや、製造してすぐに食べる場合と、賞味期限ぎりぎりで食べる場合では味に多少変化があるはずです。それを意識しないで、賞味期限内だったら新品購入時と同じ味だと思ってしまうのが、賞味期限であって、それは理論的に限界値です。
  生活値はその場所に住む人の生活環境に影響します。それゆえ、生活値を意識するのは、使う側です。消費者、利用者に生活の知恵があれば、賞味期限などということばは不要なのです。保存食品以外は。

 暑さに負けて、エアコンを入れるのですが、設定温度を29度にしても体のどこかしらで、汗をかいています。昨日から湿度も高く、過ごしにくいのですが、なんとか作業を続行中。読書学会は結局行けませんでした。明日の日本国語も難しいところです。資料の印刷が明後日にあるので、それと、部屋の設備点検が火曜日にあるので、明日行けるかどうか。今シーズンは学会参加が難しいかと。岐阜大会も困難になってきました。岩手大会は参加したいのですが。

[今日の記録]
睡眠時間:5:00就寝、10:30起床、5:30時間。
最高気温:35度

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