鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.09.28  忘れることの繰り返し

 人間というものはなかなか人の話を聞くことができない動物で、自分で思ったことが全てのように思ってしまいます。
  以前のことの繰り返しですが、環境のために節電するのはとてもいいことで、こまめに電気のスイッチを消すというのも、なかなかいいことです。ところが、トイレに入っていて、個別のブースにいると、あまり音を出さないでいると、入っていると気がつかれず、出て行く人に電気を消されたりします。普段はいいのですが、夜などは暗闇の中を出て行くことになります。ほんの少し、ブースの使用状況を確認すればいいのですが、そんなことは気がつきません。気がつかないというよりも、それだれの想像力がないのでしょう。最初ならまだしも、すでに2回もブースの使用を確認するようにお願いしていても、忘れてしまうもので、消していく人は後を絶ちません。といっても、職場では若干3名で、だれだかわかっているのですが、これらの人はすでに一度お願いしているのにもかかわらず、なんども繰り返します。他人のことばでなく、自分の言葉が正義であり、真実であるというのは、どこの世界でもあることで、だから、繰り返し言っても、どうせ覚えていないと思うと、面倒になります。なかなか、こういう世界は繰り返されていくので、永遠ではないのですが、永遠に近く、無駄な努力なのかもしれません。もっとも、そう考えたら、世の中、よくならないのですが。
  というのも、上記の3人はことある会議では、大義名分よろしく、りっぱな高説を披露してくれるのですが、実質が伴わないのです。誰でも忘れることはあるから、それはいいのですが、内実を知ってしまうと、その高説もなんだか怪しくなります。すると、万事がつながって考えてしまいがちです。是々非々で考えるよりも、関連してしまいますから、会議を客観的に運営するには、相手の人生や背景を無視しないとできません。それゆえ、個性的な、非生産的な内容になりやすいから、はい、いいえ、でなくて、第三局を出す協議方式の会議の方がいいかもしれません。

 発信者と受け手、そして第三の局面ということを意識していくことができるか、このあたりが当面の目標となります。

 出版社にお願いして、新書目録を手配してくださって、講談社、文春、ちくま、岩波、新潮社、のがそろいました。250部も無償提供下さるというのは、この出版不況中、ありがたいことです。できれば、出版社合同の新書目録を、それもダイジェスト版で作ってくれるといいのですが。その場合は、30円とか有償でもいいと思います。

 [今日の記録]
睡眠時間:4:00就寝、7:00起床、3:00時間。
最高気温:22度

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