鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.07.04  育成すること

 職場で購入する丁合機と中綴折機の操作具合と、紙の適合性の検証のためにメーカーのショウルームへ。いろいろと試して、孔版で両面印刷した更紙で試したら、ほとんどずれがなく丁合と中綴じが出来、満足のいく結果でした。やはり、しっかり作っているところは、しっかりとしていると思います。結局このメーカーと、大手メーカーと二つが選考に残り、ほんのわずかな機能面でこちらを選びました。これまでよりも効率的な作業ができると思います。

 その行き帰りで、一緒に行った人と意見交換。企業体はいい人材を採用するのは第一条件なのですが、企業内努力で中で人材育成していくことが何よりも大切です。そのために、ある程度の年齢になったら、若手育成に行くのがいいのですが、なかなかそのシステムができません。人材育成システムは教育の基本なので、学校教育以外でも教育学部の使命はあると思います。

 その帰りに思ったのが、説明責任。いい内容を持っていても、相手に伝わらないと行けません。説明するということは、その意味では重要で、相手が何を望んで、そして、相手が望んでいるもの以上の情報と熱意を伝える必要があります。表現力育成の意味はここにあります。しかし、職人やスポーツ選手など、行動や結果の産物で評価される場合は説明責任がなくても、プレーや産物がなによりの表現ですから、言語による表現は必要ではないのです。
  しかし、医療や教育など、すぐに結果が出ない場合は、説明する必要があります。それも、大人数で説明する内容と、少人数で説明する内容では分けなければ成りません。大きな話題と、小さな話題、一方的な伝達と、質疑応答やリアクションを見ながらの説明。その説明の分け方についての本はあまりありません。
  人によって、説明の仕方はいろいろありますが、相手の意識を見極めてから説明するということが基本なのですが、一方的に説明するという風潮があるのは、残念です。

 新聞で能力による給与体系にしたことについて、高裁で使用者側の判決が出てました。原資が変わらないことと、誰にでもチャンスがあることなどが書かれていて、これからの賃金や春闘などに、この判決は影響していきます。どうなるか。

[今日の記録]
睡眠時間:4:00就寝、6:45起床、2:45時間。
天気:曇
最高気温:29度

前へ 目次 次へ
かくかい Copyright 黒川孝広 © 1997-2006,Kurokawa Takahiro All rights reserved.
  かくかい