鴛鴦呼蝉庵日乗

2007.02.24  文化継承の観点

 夏目漱石も述べている、現代日本の開花は内発的ではなく、外発的であることですが、たとえば裁判員制度についても、諸外国で導入している制度であるからいいとうことにはならないと思います。音楽療法という言葉があります。両方はそれぞれの考えで行われているわけです。西洋医学と中国の鍼灸、あるいは韓半島の鍼灸とありますが、それぞれの地域の民族、風習、文化などによって生活の基盤から作られたわけです。それゆえ、全世界で鍼灸が普及したわけではないのです。
  鶏が鳴くことについても、地域で音が異なって記述されるのは、それぞれの地域で、音の受け止め方が違っているからです。その受け止め方が違うことは、言語や文化が違うからです。全世界同一ということはなかなか難しいことです。
  つまるところ、その地域の歴史や文化、民族、風習、生活、気候、言語、宗教などが影響して、その地域の生活が作られていくのであれば、諸外国の制度を導入するときは、その基盤をしっかりと把握しないと、導入は不可能になります。おいそれと簡単に導入すべきものではありません。
  日本の各地域にはそれぞれの文化、風習、生活、気候、言語があります。それらに即した社会制度や方法があります。もちろん、地域性に依存することなく、規範として正しい方向性に向けていくことは必要なことです。しかし、それもその地域特性を把握した上での改革であって、一律に何かをすべきものではないのです。標準語のように必要に迫られて作られた統一とは別に、地域性を活かした制度はその地域の基盤を検討しなければ成りません。
  諸外国制度をどんどん導入するというときに、その制度を日本の基盤に合わせたら、どのように変化するかを検討した上で、変えて導入すべきでしょう。その意識を忘れないようにしないといけません。
  要するに一つにこだわることで、そのことが行きすぎないようにすることです。

 今日の研究部会でも倉澤栄吉先生が、批判にこだわることでなんでもかんでも否定してしまうことになりかねないというご指摘があり、全体を見る視点がさすがでした。少々、お疲れのようで、顔色が悪かったのが気になります。
  講演の内容は、倉澤栄吉先生が、児童文化に関心を持ったところのことでした。終わってから、石森先生を訪ねて、満州に向かわれたのが、昭和14年だということでした。静岡中学時代の通知簿や、いろいろな資料を多数ご持参でした。特に興味があったのが、大塚講話会の75周年記念誌でした。とてもいい資料です。講演内容はいずれ。

 Acrobatがインストールできずに困っていたのですが、思い切って調査しました。エラーコード20225が出たので、調べたら、英語のadobeサイトに修復方法が書いてあって、当てはまりそうなものを試したら、修復でき、PDFのプリンタが入りました。再起動を何度もしましたので、結局終了したのが朝になりました。
  あとは、頻繁にアクティベーションが起動するのでそれをどうするかです。まだまだパソコンは困りものです。

 人間関係で困っている場合は、人間関係では修復できません。食事、散歩などの身体行為、日の光を浴びる、そういう外的な刺激でないと修復は難しいでしょう。上向きになれば、あとは、数です。5人の人間関係で傷ついたのであれば、人口の半分、その半分とても数千万人と出会える可能性があります。同年齢としても100万人以上いるわけですから、地域性を考えても、5000人は出会えます。まだまだ可能性はあるのでしょう。そう考えていくことから始まりますが、必ずしもこれがいいというわけではなく、全員で適用できるものでもありません。

[今日の記録]
睡眠時間:-:--就寝、--:--起床、0:00時間。
天気:晴
最高気温:9度

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